「智恵子抄」始まる

「智恵子抄」の稽古が始まりました。
前回の「銀河鉄道の夜」同様、一からみんなで作り上げていく、今ここから始まる瞬間がとてもわくわくします。

今回題材として選んだ「智恵子抄」は、高村光太郎が妻・智恵子と共に歩んだ半生を綴った、所謂「夫婦の愛」がテーマとなった詩集ですが、そこにはもう少し広く、普遍的な、二人の人間を通した「生の躍動」が記されているように思います。
光太郎・智恵子が生きた大正から昭和にかけての激動の時代からさらに激動を飛び越えて70年ほど時が経った今、現代の、それもまだ若い世代の私たちがこのテーマに取り組むのは、少し難儀なことかもしれません。
しかしながら、この詩集は、時代や年齢を感じさせない、熱く訴えかけるエネルギーと、常に新しい発見を私たちに示してくれます。
ですから私なりに、そしてそれぞれの出演者なりに、この作品を感じ、表現していくことだと思います。

本番まで少しずつ、「智恵子抄」について触れたいと思います。
明日から、智恵子の生まれ故郷、福島県の二本松へ行ってきます。
私の「智恵子抄」が始まります。

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