18 Feb 2016

惜別

高村光太郎研究者として、文学博士として多くの功績を残された、大島龍彦先生が今月15 日に旅立たれました。
先生には、智恵子抄のアルバム制作の際や、勉強会、東北の被災地の取材等、公私に渡り大変お世話になりました。
先生のやってこられた研究は、後世に残る偉大なものであることは、私たちには自明のことです。ですが早過ぎます。
やりたいことをいつも両手いっぱいに持っていた先生。先生と楽しくお酒を飲み交わした時間が忘れられません。
もっとたくさん文学の話聞きたかった。
まだ、残念という気持ちしか湧きません。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

13 Feb 2016

上半期コンサートスケジュール

上半期のコンサートスケジュールが決まりました。
Scheduleのページにアップしました。

11 Feb 2016

Jan Gunnar Hoff 2016ツアー終了

2月6日~2月9日までのJan Gunnar Hoff ツアーが終わりました。
私は初日と二日目の3公演(代官山・柏・横浜)を聴きました。上越・金沢の公演は聴けず残念でしたが、3回のコンサートで感じたことを忘れないように書いておきます。

彼はいつもツアーのためにセットリストを作って来て、ある程度はそれに沿って演奏するのですが、そのときによって曲順を変えたり、違う曲に入れ替えたりします。
今回のセットリストは、昨年と大幅には変わっていませんでしたが、新曲が2曲入っていました。「Absence」という曲と、「Within」という曲でした。深い哀しみの曲と、わずかに光りが射した曲、というふうに連続で演奏をしていましたが、彼はこのように二曲を対比させて演奏することがよくあります。これは、彼の住んでいるノルウェー北部の気候が大きく影響していると思います。夏は一日中太陽が出ていて明るい、冬は一日中太陽が出なくて暗い、とてもはっきりしています。だからと言って単純に明るい曲、暗い曲というわけではありませんが、厳しい冬はエネルギーを内に溜め、春になると解放させていくというサイクルがそのまま音楽になっているのだと思います。そういえばグリーグの音楽にもそんなところがありますね。
Jan Gunnarの音楽は大変美しいですが、他のヨーロッパの音楽に見られるようなロマンティシズムはそこにはありません。最愛の奥様のために作ったと彼が言っていた「Coming my way」という曲でさえ、爽快さはあっても甘さはないのが面白いなと思いました。そこが彼の音楽の魅力です。
それから、昔の曲も弾いてくれました。柏公演では「Moving」、横浜公演では「Now and then」という曲です 。両方とも1995年のアルバム「Moving」からの曲です。
ダメもとで「弾いてくれる?」と言ったら、最初は「バンドのために作った曲だからソロでは難しい」と言っていたのですが、サウンドチェックの時に確認して、「弾く」と言ってくれました。
これらの曲は彼が30代のときの作品ですが、大変瑞々しくて美しい曲です。この頃のほうがよりジャズ的な響きがしますが、自然、且つ抜け感のある転調の仕方など、彼の作曲の技がとても冴えています。

今回のツアーで、前回の来日時より変化していたと感じたところは、全体的にクラシック的アプローチが多かったところです。彼の国のグリーグはもちろんのこと、ドビュッシー、シューマン、ショパンもそこかしこに感じられました。そこのところは聞かなかったのですが、彼の中で何か変化があったのでしょうか。
彼は「即興演奏は作曲を試みる場所だ」と言っているように、曲の中の即興部分や、曲と曲の間の繋ぎでは、毎回新しい音楽が生れています。また同じ曲でもあえて違う伴奏形を持ってきたり、和音の作り方を変えて実験していることがよくわかります。
このような場面に立ち会えることは、私たち若い音楽家にとってはとても励まされることです。即興演奏というと、今生まれてすぐに消えてしまうものというイメージがありますが、彼の演奏を聴いていると、未来に可能性を託している、という感じを受けます。未来とは、永遠でもあり、死に向かっていることでもあります。彼の演奏はそういったことを感じさせる、言ってみたら最も人間臭い音楽なのかもしれません。

私は、Jan Gunnar Hoffの音楽からとても大きな影響を受けました。この素晴らしい音楽を皆さんに知ってもらいたくて、今回私の知り合いの何人かの方にも生で聴いてもらうことができました。次回はもっと多くの方とシェアできることを願っています。次回来日を楽しみに待ちましょう!

偉大なるマエストロありがとう!!

3 Feb 2016

試聴できます

Sound Cloudに音源いくつかアップしています。
アルバムの曲も試聴できます。

https://soundcloud.com/aiko-kono

Jan Gunnar Hoff 来日迫る

敬愛するノルウェーのピアニスト・コンポーザー Jan Gunnar Hoff の来日が今週末に迫ってきました。
今回で三度目の来日です。
Jan Gunnar Hoffとの出会いは一昨年の初来日のときでした。
本当にたまたま、何の予備知識もなく、ふらっと出かけた中目黒のライブハウスで聴いた彼の演奏はまさに運命的な出会いでした。
それから彼のCDを全て買い集め、毎日毎日聴いているうちにその奥深さにさらに感動し、
こんなに素晴らしい音楽はどこからやってくるのだろう、Jan Gunnar Hoffという人はどんな人なんだろうと気になって仕方なくなり、昨年のツアーはお願いしてすべての公演に同行させていただきました。
これは私にとっては非常に大きな経験でした。
毎日違う彼のパフォーマンスを近くで見られたこと、移動中や食事の席でたくさん話ができたこと、リハーサル時にピアノを教えてもらったこと、共に時間を過ごすことで彼の人間性、そこから生み出される音楽の素晴らしさをより理解することができました。
不思議と彼の演奏を聴いていると心が解放され、何度も涙が出ました。
憧れていた音楽がすぐそこにある感動ももちろんありましたが、音楽の持つ力とはこういうものなのか、ということを肌で感じます。
特にノルウェーのミュージシャンの演奏に共通して感じることですが、彼らの音楽に身を委ねていると、次第に心が開かれ、眠っていた熱や記憶、感情が呼び起こされるような感覚になります。
彼らが日常的にそのような音楽をしていることは驚くべきことです。
何か忘れている人間の根源的な生き方や、社会を形成する一員としての個人の生き方を考えさせられます。

Jan Gunnar Hoffは長年ジャズピアニストとして第一線で活躍してきたキャリアがあるわけですが、2013年の「Living」、2014年の「Fly North!」のアルバムで彼が到達した領域は、完全にジャズというジャンルは突破していて、彼独自の音楽の確立に成功していると言えると思います。
特に彼はノルウェー北部出身ということもあり、彼の紡ぎ出すメロディーは最も北欧的で美しく、且つ雄大な自然を思わせる激動も感じられます。
ピアノミュージックでシンプルにこのような音楽表現をしている人を他に知りません。

とにかく、多くの方に聴いていただきたいです。
皆さんと一緒にノルウェーの音楽を生で体験できることを心より願っています!


★ Jan Gunnar Hoff (ヤン・グンナル・ホフ)2016 Japan Tour ★
オーロラ輝く北極圏出身
ノルウェー・ジャズ最高賞受賞ミュージシャン
ソロ・ピアノ・ツアー

■2月6日(土)18:30 開場 19:00 開演
代官山 「晴れたら空に豆まいて」
自由席 前売 4,500円 当日 5,000 円 drink別

*映画上映付特別ライヴ・イヴェント
トーキョーノーザンライツフェスティバル参加公演
スウェーデンの著名映画監督ベルイマンへ贈る、ノルウェー・ジャズ最高賞受賞ピアニストJan Gunnar Hoff (ヤン・グンナル・ホフ)による東京一夜限りのスペシャル・トリビュート・イヴェント&ライヴ! 

■2月7日(日)13:30 開場 14:00 開演
柏 Nardis
自由席 前売 3,500円 当日 4,000 円 drink 別

■2月7日(日)19:00 開場 19:30 開演
横浜 Airegin
自由席 前売 3,500円 当日 4,000 円 drink 別

■2月8日(月)18:30 開場 19:00 開演
上越  ラ・ソネ菓寮春日山店
自由席 前売 3,500円 当日 4,000 円 drink + cake 代 500円別

■2月9日(火)18:30 開場 19:00 開演
金沢 もっきりや
自由席 前売 3,500円 当日 4,000 円 drink 別

チケットのお申し込みや詳細な情報はこちらのリンクをご覧ください。
Real&True
http://invs.exblog.jp/23979195/