10 Dec 2013

高村光太郎展

現在、愛知県碧南市の藤井達吉現代美術館で行われている「高村光太郎展」を先日見に行ってきました。
今年は高村光太郎生誕130周年ということで、千葉、岡山、愛知と、巡回をしていた展覧会ですが、愛知の地でようやく見ることができました。

今回の展示では、光太郎の彫刻作品と智恵子の紙絵と、同時に見ることができるということでとても楽しみにしていました。
順路は2Fから始まり、まずは光太郎のブロンズと木彫作品を鑑賞しました。
光太郎の作品がこれだけ一同に集まることは珍しいということです。
ブロンズの力強さと木彫の繊細さを見ると、まるで同じ人が作ったとは思えません。
とりわけ木彫の小さな作品は、思わず手に取りたくなるような温かみがあり、智恵子が懐に入れて愛して止まなかった理由がよくわかります。
印象的だったのは、木彫作品の横に一緒に展示されていた、智恵子が拵えたという袱紗です。
この袱紗に入れて作品を大事にしていたのだと思うと、微笑ましい気持ちになりました。
袱紗には光太郎の筆で詩がしたためられていました。
ここでも、二人の心の繋がりが見て取れます。

そして、階下へ下りると、智恵子の紙絵が展示されています。
今まで、智恵子の紙絵は写真か複製でしか見たことがありませんでしたが、今回は本物が見られる貴重な展示でした。
やはり本物は違います。
智恵子が生きています。
鋏遣いや紙の重ね方、そして時間の経過によるものでしょうが、糊のあとなどを見ると、智恵子の息づかいを間近に感じられて胸が熱くなります。

展示を見ていて、なぜ光太郎が「智恵子抄」という作品を残したのか、ということを改めて考えました。
二人の作品を並べて見たときに、こんなにもそれぞれが不完全な存在であったかと、ふと思いました。
あれだけ力強い彫刻を作る光太郎も、愛と芸術とに情熱を傾ける智恵子も、なんと不完全で危ういことか。
不完全なものを完全にしようとすることは、自然の摂理であり、人間の営みであり、その行為が芸術活動と言えるのかもしれません。
光太郎が「智恵子抄」という作品を世に出したのは、自身の不完全性を、智恵子への愛、鎮魂に代え、詩集という形で完全なものを構築しようとしたのではないでしょうか。
創作する人間としては、いつでも完全なものへの憧れがあり、そこに自由への糸口を見つけようとしているところがあると思います。
「智恵子抄」という詩集は、決して現実離れしたものではなく、普遍的な人間の営みを分かりやすく私たちに示してくれています。
他者という存在がいかに自分に影響しているのか、そのことをもう少し現代の私たちは考えなければいけないのではないでしょうか。

光太郎は智恵子が死んだ後も作品を作り続けました。
最後の代表的な作品が十和田湖の裸婦像です。
私は実物をまだ見ておりません。
これからの創作の旅の途中に見られることを楽しみにしたいと思います。

今回も、名古屋の大島龍彦さん、裕子さんご夫妻に大変お世話になりました。
東京から一緒に展覧会を見に行った、デザイナーの村井夕さん(CDジャケットのデザインを手がけてくださいました)と大島ご夫妻と共に、楽しい夕食の時を過ごさせていただきました。
そしてなんと、旅の道中でCDの相方、クラリネットの新實さんに偶然出くわすという、まさに光太郎と智恵子が引き合わせてくれた魔法のような素敵な旅でした!


1 Dec 2013

CDが紹介されました

高村光太郎連翹忌運営委員会の小山様がブログで私のCDを紹介してくださっています。
是非ご覧ください。

http://blogs.yahoo.co.jp/koyama2870041/10095188.html?from=relatedCat

28 Nov 2013

CDエピソード②

今回のCDで、唯一自慢したいこと、それは、ライナーノーツを大島裕子(おおしまひろこ)さんに書いていただいたことです。
大島裕子さんは、ご主人の大島龍彦さん同様、「智恵子抄」研究者としてたくさんの本を書かれています。

2010年に「智恵子抄」の朗読公演を行った際、下調べのため、光太郎・智恵子に関する本をいろいろと読んでいました。
そのときに一番身近に置いていた本が、大島裕子さんの「智恵子抄を歩く」という本でした。
この本では、光太郎と智恵子が二人で歩いた足取りを、年代、エピソードに沿って紹介されています。
実際に福島や九十九里など訪れたときに、どれだけこの本のお世話になったかわかりません。
その著者である大島裕子さんと、後に交流させていただくことになるとは思いも寄りませんでした。

「智恵子抄」の公演を終えた翌年でしたでしょうか、高村光太郎の連翹忌(4月2日・光太郎の命日)に毎年行われている会への出演依頼をいただきました。
そのときは残念ながら予定が合わずお断りさせていただいたのですが、そのことをきっかけに、大島ご夫妻と交流を持たせていただくこととなったのです。

今回CDを作るにあたり、ライナーノーツは大島裕子さんに書いていただきたいというのは一番最初から頭にありました。
お願いしたところ快くお引き受けくださり、とても素敵な文章を書いてくださいました。
私のCDに大島裕子さんの文章が書かれているなんて、不思議な気持ちで、身に余るとはこのことです。
是非読んでいただきたいです。

自分が何かあるテーマを持って動き出すと、必ず新しい出会いが訪れます。
私はそういう出会いによって生かされている、音楽を続けられていると言っても過言ではありません。
私のような活動は、一人でできることは何一つありませんから、一緒に取り組んでくれる仲間、協力してくださる方々がいてこそのことです。
今回のCDやコンサートでは本当にそのことを感じました。
皆様に感謝致します。

9 Nov 2013

CD購入について

CD 『智恵子抄』による ピアノとクラリネットのための小曲集 は、
Amazonで購入できるようになりました。

CDエピソード①

先日のコンサートでは、前半たくさんお喋りをしました。
久しぶりのコンサートということと、初めて来てくださるお客様もたくさんいらっしゃったので、CDのことやこれまでの活動のことなど、取りとめもなくいろいろとお話させていただきました。

コンサートの中でもお話しましたが、今回のCDを発表するまでの経緯は3年前に遡ります。
正確には、クラリネットの新實紗季さんと出会ってからのことですからもう少し前になりますが。
2010年に行った自主企画の朗読公演で「智恵子抄」を取り上げることになり、そのときに音楽の編成は真っ先にピアノとクラリネットだ、と頭に浮かびました。
その少し前に新實さんの演奏を聴いていて、素晴らしい、一緒に何かやりたい、と思っていたので、「智恵子抄」だったらできると直感しました。

新實さんはクラシック一辺倒の人なので、まず音に対しての集中度がものすごく高いです。
そして私の音楽をどのように演奏したら良いか、一から考えてくれて、また私の意向を実に正確に汲み取ってくれます。
こういうことは分析力、構築力、さらに柔軟性がないとできないことです。

録音も二人で試行錯誤し、格闘し、とても大変でしたが、出来上がった音を聴いたときに、新實さんの音がまるで自分が演奏しているかのように自然に感じられて、驚きました。

今回新實さんと録音に取り組んでみて、たった一人で完結するよりも、共演者と共有しながら自分の作品に向き合うということは、非常に意味のあることだと思いました。

素晴らしい共演者に恵まれ、本当にありがたいです。

彼女とはまだ一緒に取り組みたい作品があるので、これからもよろしくお付き合いいただければと・・・。

5 Nov 2013

CD 『智恵子抄』による ピアノとクラリネットのための小曲集




荒野愛子 2ndアルバム
『智恵子抄』による ピアノとクラリネットのための小曲集

荒野 愛子 ピアノ・作曲
新實 紗季 クラリネット


[曲目]
1. アトリエにて
2. 人類の泉
3. 深夜の雪
4. 僕等
5. 樹下の二人
6. あどけない話
7. 分岐
8. 風にのる智恵子~千鳥と遊ぶ智恵子
9. 値ひがたき智恵子
10. 同化
11. 終曲Ⅰ--亡き妻智恵子
12. 終曲Ⅱ--夜風も絶えた


発売日 2013年10月20日
Cafecats Music(CCR-0002)

Amazon にてご購入いただけます。

29 Oct 2013

コンサートのご報告

26日のコンサートは、おかげ様で満員御礼でした。
とても久しぶりのコンサートにも関わらず、たくさんの方にお越しいただき、CDの完成をご報告することができました。

前半はピアノソロで、前のアルバムの曲などを弾きました。
セットリスト以下記しておきます。
1、三つの季節の詩(オトヒトシズクより)
2、人類の泉(智恵子抄より)
3、滑稽な紳士(オトヒトシズクより)
4、レモン哀歌(オトヒトシズクより)
5、My song
6、Theme from "en"
7、Southern cross
(5~7はアルバムには入っていないオリジナル曲です)

後半はクラリネットの新實紗季さんと朗読の田辺日太さんとともに、新しいアルバムの曲を披露しました。
3年前にやった「智恵子抄」の朗読公演の脚本を少し変えて、40分ほどのショートバージョンでお届けしました。
脚本・演出は松田建仁さんにお願いしました。

実は今回、高村光太郎・智恵子の研究者でいらっしゃる大島龍彦さん・大島裕子さんご夫妻がわざわざ名古屋から聴きに来て下さいました。
ご夫妻との出会いはまた追々書きたいと思いますが、今回のCDのライナーノーツを大島裕子さんにお願いし、大変素敵な文章を書いていただきました。
CDがお手元に届きましたら是非お読みください。

コンサートでもお話させていただきましたが、今回のCDを作るにあたり、本当にたくさんの方にご協力いただきました。
それも少しずつブログで書いていきたいと思います。

ひとまず、コンサートでお世話になった皆様ありがとうございました。
打ち上げも盛り上がり、楽しかったです!

※大島様よりお写真いただきました。
前列:スタッフSugiちゃん、スタッフ大久保くん、デザイナー村井さん、脚本・演出松田さん、カメラマン瑞穂さん
後列:友人遠藤さん、大島裕子さん、クラリネット新實さん、私、朗読田辺さん、大島龍彦さん

28 Oct 2013

コンサート終了

コンサート無事終了致しました。
お越しくださった皆様ありがとうございました。
今後とも応援よろしくお願い致します。

Photo by Sugi

25 Oct 2013

CD発売記念コンサート

いよいよ明日となりました。
ぜひお越しください。
コンサート会場でCDをお買い求めいただけます。
















荒野愛子CD発売記念コンサート
『智恵子抄』による ピアノとクラリネットのための小曲集

<日時>
2013年10月26日(土)
開場 18:00
開演 18:30

<出演>
荒野愛子 ピアノ
新實紗季 クラリネット
田辺日太 朗読

<料金> 2,500円

<場所>
両国門天ホール
墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階
Tel:080-3172-3891(黒崎)
http://www.monten.jp/

主催:Cafecats Music
予約・問い合わせ:cafecatsmusic@gmail.com

20 Oct 2013

『智恵子抄』による ピアノとクラリネットのための小曲集



















荒野愛子 2ndアルバム
『智恵子抄』による ピアノとクラリネットのための小曲集

荒野 愛子 ピアノ・作曲
新實 紗季 クラリネット


[曲目]
1. アトリエにて
2. 人類の泉
3. 深夜の雪
4. 僕等
5. 樹下の二人
6. あどけない話
7. 分岐
8. 風にのる智恵子~千鳥と遊ぶ智恵子
9. 値ひがたき智恵子
10. 同化
11. 終曲Ⅰ--亡き妻智恵子
12. 終曲Ⅱ--夜風も絶えた


発売日 2013年10月20日
価格 2,000円(送料別)
Cafecats Music(CCR-0002)

※現在のところ、銀行振込のみでの受付となっております。
ご希望の方は、お名前、ご住所、ご希望枚数を明記の上、
このブログのメッセージ欄、またはcafecatsmusic@gmail.comまでご連絡ください。

5 Oct 2013

智恵子命日に寄せて

今日は高村智恵子の命日です。
先日、一足先にお墓参りに行って参りました。

智恵子という女性がいたからこそ、高村光太郎は芸術家として生かされ、多くの彫刻作品を残し、「智恵子抄」という作品を生み出しました。
一人の女性の存在がこれほどまでに男性を支えるものかと、「智恵子抄」を読んでいくとよくわかります。
そして、芸術家の夫を健気に支えようとする智恵子もまた、一人の芸術家でした。
であるが故に、結婚後の智恵子の葛藤は、精神を病むほどのだったのです。
芸術家の目の前にはいつも大きな問題が立ちはだかります。
ことに芸術家同士の夫婦が共に暮らしていくには、相当な努力が必要だったと思います。
妥協を許さない智恵子は、生活者としての自分と、芸術家としての自分に、うまく折り合いがつかなかったのでしょう。

光太郎と智恵子は、お互いを高め合い、存在を認め合い、絆を強めていきました。
「智恵子抄」の美しいところは、私はそこだと思っています。
精神を病んでしまったという一事については、智恵子は不憫な女性ではあったけれど、 女性がまだ社会に進出していない時代に果敢に意見を述べ、自分らしい生き方というものを懸命に模索していた人です。
光太郎と出会い、さらに自分らしく生きることを渇望したのではないでしょうか。
「智恵子抄」の普遍性は、一人の人間の生き方が他の誰かを生かすことへ繋がるのだ、というところにあるのだと思います。

爽やかな秋空の下、墓石に刻まれた二人の名を見て、気持ちを新たにさせられました。

4 May 2013

ダンスワークショップ

ダンス公演で私の曲を使って下さった水然みきさんが、GW中、金沢でワークショップをされています。
私の曲もまた使われるそうです。
お近くにお寄りの方、ご興味ある方は是非。



 <ストレッチ&ダンス基礎> ワークショップ
  日時 5月4日(土)、5月6日(月祝) 10:00~11:30
  会場 金沢21世紀美術館シアター21
  講師 水然みき
  料金 ストレッチ(60分) 1500円
      ストレッチ&ダンス基礎(90分) 2000円
 
   前半はマッサージやペアワークを取り入れた丁寧なストレッチで身体をほぐし、後半は
   振付や即興に取り組みながら、ダンスの基礎を学んでいきます。ストレッチのみの参加
   もO.K!身体を動かすことやダンスに興味のある方なら、子どもから大人までどなたでも
   ご参加いただけます。ダンス未経験の方や学校体育で「ダンス」に取り組む小学生~
   高校生、指導者のご参加、大歓迎です。

 <Art Complex パフォーマンス
  日時 5月5日(日) 15:30~ (20分間程度)
  会場 金沢21世紀美術館広場 (金沢市役所近く)
  出演 水然みき(ダンス)、石川征樹(ギター)
  料金 なげ銭

   水然みきと石川征樹の即興パフォーマンス!

 スタジオパフォーマンス>  「月~セツゲッカより」
  日時 5月6日(月祝) 12:00~12:30
  会場 金沢21世紀美術館シアター21(美術館地下1階)
  出演 水然みき
  料金 1000円 (高校生以下 500円、未就学児 無料)


詳しくは、エムズ体操教室HPをご覧ください。

25 Mar 2013

録音終了

先日、二回目の録音が終わりました。
前回クラリネットの入る曲を録ったので、今回はピアノソロの曲のみでした。

今回ご縁があって弾かせていただいた楽器は、フランスのラモー(RAMEAU)というピアノでした。
プレイエルが一時倒産し、ラモーという名前で売っていた頃のピアノで、中身はプレイエルということなんですが、大変個性のある愛らしい楽器でした。
調律師さんが時間をかけて調整してくださって、とても魅力ある音に仕上げていただきました。
ただ、とても敏感で特徴のある楽器なので、曲によって微妙な調節が必要で、そのあたりはとても苦労しました。

今はエンジニアさんと相談しながら、最後の調整作業に入っています。
実際CDになってお聴かせできるのはもう少し先になりそうですが、出来上がりを楽しみにしていただけたら嬉しいです。

(調律師三矢さん、私、クラリネット新實さん、エンジニア迎谷さん)











26 Feb 2013

CD 『オトヒトシズク』について














『オトヒトシズク』 荒野愛子
Cafecats Records CCR-0001

税込価格 2,000円
発売日 2006年10月15日

1. 三つの季節の詩
2. 星月夜
3. 雫
4. Lullaby
5. 滑稽な紳士
6. 八月のうた
7. くりかえす波音は
8. 思慮深いネコ
9. レモン哀歌
10. Duke
11. A little prayer
12. 風になる

ピアノ・作曲:荒野愛子
録音場所:東大和市ハミングホール
録音:菅 幸伸



*ご希望の方はご住所、お名前、希望枚数をご記入の上、メールにてお申し込みください。
cafecatsmusic@gmail.com 

*こちらのCDは、東京 ・西荻窪のCDショップ雨と休日でも取り扱っています。

25 Feb 2013

ダンス公演お知らせ

2006年に発表した私のCD「オトヒトシズク」に収録されている楽曲を、ダンス公演で使っていただけることになりました。
私は出演しませんが、ピアノとヴァイオリンでダンスと共に演奏して下さいます。
ご興味ある方は是非足を運んでみてください。
以下詳細です。

***********

◆「月に降り立ちて~セツゲッカより」<デュオ作品>
2013年2月26日(火)15:00開演(14:30開場)

構成・演出・出演 水然みき
振付・出演 永井美里
演奏 ピアノ:上田早智子 ヴァイオリン:亀井庸州
即興演奏 チェロ・ピアノ:川上統 パーカッション:若鍋久美子

料金 前売2,500円 当日3,000円

オトとからだとカタチが生まれるとき。

◆「セツゲッカ」<ソロ作品>
2013年2月26日(火)20:00開演(19:30開場)

構成・演出・出演 水然みき
演奏 ピアノ:上田早智子 チェロ・即興:川上統 

料金 前売3,000円 当日3,500円

ありのままの美しさとあるがままを受けとめる強さを。


会場・中野テレプシコール

予約・セツゲッカ制作部
setsugekka2013@gmail.com
(氏名、公演日時、枚数、連絡先を明記の上、お申し込みください。)

主催・エムズ体操教室

〈水然みきプロフィール〉
9歳よりクラシックバレエを始め、20歳の頃、ダンスの世界を知る。舞踏家・笠井叡に舞踏、オイリュトミーを、ダンサー・上村なおかにダンス、ボディコンディショニングを師事。
バレエ、体操、剣道、演劇、コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー等豊富な実技経験を土台とした高い身体能力と優れた表現力を生かし、独自の身体表現を追究している。

23 Feb 2013

CD制作中です

2006年に発表した私のたった一枚のCD「オトヒトシズク」。
2003年頃から作りためていた曲をまとめておこうと思い、作ったCDです。
CD帯のところにこんなキャッチコピーを書いてもらいました。

「いつのことだろう、ふと口ずさんだ詩(うた)。まだあどけなき心にそれはやがて泉となった。」

今聴くと本当にそんな音がします。
当時はこのキャッチコピーの意味があまりよくわかりませんでした。
あれから6年経ちますが、今とは違う、当時の荒野愛子のピアノの世界が本当に濃縮されていると思います。
これから何年聴いていっても、このキャッチコピーのような世界観は色褪せないのだと思うと、残しておくことは自分にとって大切なことです。

今、新しいCD制作に取り組んでいます。
先日、一回目の収録が終わりました。
来月二回目の収録があります。
録音の作業は自分の音楽と深く向き合う濃厚な時間です。
2006年の初めての録音のときは、わけもわからず周りの方に手助けをしてもらっていつの間にか出来上がっていたという感じでした。
去年、あるCDの制作にずっと携わっていて、半年くらい録音作業をしていました。
それは私が演奏するのではなく、どちらかというとプロデュースのほうです。
ですから実際の演奏と録音された音を聴き比べながら理想に近づけていくという、客観的に見る作業ができました。
そして今回の録音はもう、とにかく自分と格闘。
でも今回は共演者がいるので、緩和される部分もあり、楽しいです。

CDの発売時期は未定ですが、こんなことやってますというご報告です。
今年来年は、自分の課題として取り組みたいことがいくつかあるので、潜水していることも多いかもしれませんが、またブログで報告していきます。