CDエピソード②

今回のCDで、唯一自慢したいこと、それは、ライナーノーツを大島裕子(おおしまひろこ)さんに書いていただいたことです。
大島裕子さんは、ご主人の大島龍彦さん同様、「智恵子抄」研究者としてたくさんの本を書かれています。

2010年に「智恵子抄」の朗読公演を行った際、下調べのため、光太郎・智恵子に関する本をいろいろと読んでいました。
そのときに一番身近に置いていた本が、大島裕子さんの「智恵子抄を歩く」という本でした。
この本では、光太郎と智恵子が二人で歩いた足取りを、年代、エピソードに沿って紹介されています。
実際に福島や九十九里など訪れたときに、どれだけこの本のお世話になったかわかりません。
その著者である大島裕子さんと、後に交流させていただくことになるとは思いも寄りませんでした。

「智恵子抄」の公演を終えた翌年でしたでしょうか、高村光太郎の連翹忌(4月2日・光太郎の命日)に毎年行われている会への出演依頼をいただきました。
そのときは残念ながら予定が合わずお断りさせていただいたのですが、そのことをきっかけに、大島ご夫妻と交流を持たせていただくこととなったのです。

今回CDを作るにあたり、ライナーノーツは大島裕子さんに書いていただきたいというのは一番最初から頭にありました。
お願いしたところ快くお引き受けくださり、とても素敵な文章を書いてくださいました。
私のCDに大島裕子さんの文章が書かれているなんて、不思議な気持ちで、身に余るとはこのことです。
是非読んでいただきたいです。

自分が何かあるテーマを持って動き出すと、必ず新しい出会いが訪れます。
私はそういう出会いによって生かされている、音楽を続けられていると言っても過言ではありません。
私のような活動は、一人でできることは何一つありませんから、一緒に取り組んでくれる仲間、協力してくださる方々がいてこそのことです。
今回のCDやコンサートでは本当にそのことを感じました。
皆様に感謝致します。

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