名古屋でした

大島龍彦先生、裕子先生の主宰する「高村光太郎談話会」の第三回勉強会に参加してきました。
15名ほどの参加者の方たちと共に、「智恵子抄」について考え、語り合いました。

前半は大島龍彦先生が、詩「人に」を取り上げてお話してくださいました。
大島先生のお話は毎回新しい発見があります。
光太郎の表現には極限まで抑圧されたものがあり、だからこそ密度が濃いのだというお話には共感を覚えました。
言い換えれば、光太郎の言葉の力強さの裏には、精神を抑圧せざるを得ない人間の弱さも孕んでいるということだと思います。
読めば読むほど、赤裸々で危うい詩集です。

後半は名古屋の中学校の教諭である金子英利さんによる「授業」でした。
金子さんが実際に中学生に行った授業を再現してくださいました。
現在の中学一年生の国語の教科書に掲載されている詩「レモン哀歌」が題材でした。
久々に先生に当てられる、というちょっとドキドキする体験をさせていただきました。
「言葉」の重要性は社会に出て感じますが、自分の発する言葉、相手の発する言葉にどれだけ注視できるかというのは、学校教育で身につけるべき「国語力」の担う部分は大きいと思います。
言葉ほどダイレクトなものはないですから。
金子さんのように丁寧に詩や文章を取り扱ってくださる先生は本当に素晴らしいです。
素敵な授業でした。

勉強会の後は、恒例の懇親会。
近くのおしゃれなピッツェリアでお酒も飲みながら参加者の皆さんと楽しいひとときを過ごさせていただきました。
新しい出会いもあり感謝です。

もしかしたら次々々回くらいの勉強会で私も「智恵子抄」についてのトーク&演奏をさせていただくかもしれません!

今年の後半は演奏活動もいろいろ動きがありそうですので、決まり次第お知らせします。

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