「智恵子抄」を終えて

公演が終わり、昨日は昼くらいまで寝て、機材を返却に行き、後処理も少ししながらぼーっとしていました。
夜になって演出の松田氏と話をしました。
話をしている最中にも、松田氏の電話にお客さんからかかってきて、熱烈に感想を述べていらっしゃる様子でした。
今回は特にアンケートは取らなかったのですが、お客さんの顔や反応を見ると、皆さんに楽しんでいただけたのかな、という風に感じました。
朗読の渡邉亜希子ちゃんも、カーテンコールのときの拍手でお客さんの反応が良かったことがわかったと言っていました。
打ち上げもとても楽しく、出演者、スタッフ、お客さんで来てくれた友人も、みんなほんとにいい顔して飲んでました。
打ち上げが楽しいって、本番が本当によかった証拠です。

今回はしかし、テーマがとても重かったです。
そのテーマにそれぞれがどうやって取り組めばいいのか、どうやって自分のものにしたらいいのか、かなり悩んだのではないでしょうか。
私自身がそうでした。
稽古が始まったのが8月でしたが、それから曲作りの構想を練り、実際に作業に入るまでかなり時間がかかりました。
なかなか手をつけることができず、手をつけてもすぐピアノの前から離れてしまったり、何でしょう、自分の音を見つけるのに時間がかかったというか。
実質、本格的な作曲期間は3週間くらいです。
最終的に全て出来上がったのは、3日前のリハーサルの日でした。
それでも本番直前まであーだこーだやっていましたが。
でも、不思議と焦りはありませんでした。
直前までできなくても、気持ちがいっぱいいっぱいにならなかったことが、自分が変化したと感じたところでした。
クラリネットの新實紗季ちゃんには迷惑をかけましたが、彼女も全く動じない人なので、本当にありがたいパートナーです。

何せ、今年の活動はこの公演だけでしたから、ほぼ一年分の思いが、一気に放出された感じです。
また感想出てきたらぽつぽつ書きます。

今日は智恵子さんの命日です。

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