ジョビントリビュートライブ

今週金曜日はジョビントリビュートライブです。
12月8日でアントニオ・カルロス・ジョビンが亡くなってからちょうど20年になります。
ジョビンの作品は、曲名を知らなくとも、誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
亡くなって20年と言ったら、まだまだ作品としては新しい部類に入ります。
これからさらに熟成して、後世の音楽家が演奏し続けることでしょう。

ジョビンの音楽の特徴は、ボサノヴァの創始者と言われながらも実際にはボサノヴァの曲はさほど多くないというところです。
ジャンルには当てはまらない、本当にジョビン独自の音楽です。
音楽というのか・・・とても造形的だなと思うのですが、作品を見ていくと、旋律と言葉とリズムが全て一体になっていて(ジョビンはピアノを弾きながら詩とメロディーを一緒に作っていったということですから)、なるほどこれでしかあり得ないなという構造になっていることがわかります。
ですので、ポルトガル語がわからなければ、本当の意味で彼の音楽を理解しているとは言えないというのは認めざるを得ません。
彼の音楽は言葉なしにはあり得ませんから。
しかしながら、所謂「歌もの」ではないというのも彼の音楽の特徴なので、インストゥルメンタル音楽としての価値も確かにあります。
それに、言葉も音韻にこだわって選んでいる作品も多いので、意味がわからなくても言葉の響きごと音楽になっていたり、、とにかく信じられないくらい美しい曲がたくさんあります。
これもブラジルの大地が生んだものなのか、ジョビンの音楽的霊感によるものなのか、本当に不思議です。

今度のライブでは、女性と男性のボーカル、器楽はフルート2本、そしてベース、ピアノ+ギターという編成です。
ジョビンの曲はいろんな楽器の編成でやると面白いだろうなぁと思います。
ポップスの室内楽ですね。
器楽アレンジは私と、フルートの泉あやさんも数曲担当してくれています。
こういったバンド形式は私はめったにやらないのでとても楽しみです。
皆様のお越しをお待ちしております!



2014年12月12日

Antonio Carlos Jobim没後20年
ジョビン・トリビュートライブ~音楽とともに生きる~

野呂愛美 , Vocal
田代 司 , Vocal,Guitar
泉 あや, Flute
高橋千栄 , Flute
山根幸洋 , Contrabass
荒野愛子 , Piano

Open 18:00 / Start 1st 19:30~ 2nd 21:00~
Charge 前売り3000円 / 当日3500円

中目黒 楽屋
目黒区上目黒2-15-6

ご予約はこちら→03-3714-2607

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