スタインウェイD(1966)

京都・旭堂楽器店でのコンサート、おかげさまで盛況のうちに終了しました。まず、素晴らしい楽器と場所を提供してくださった多田社長に感謝申し上げます。それから時間を共有してくださった皆様、本当にありがとうございました。

コンサートの最初に多田社長からお話しいただいたように、このスタインウェイは1966年に新品で京都のとある施設に置かれたのですが、現在までほとんど弾かれることなく放置されていたのを、昨年多田社長が救ってくださり、こうして素晴らしい音色をみんなで味わうことができるようになりました。本当に有難いことです。
幸い状態がとても良く、オーバーホールしていないオリジナルのままです。とてもふくよかで甘い響きを持つ楽器です。弾いていると幸福感に包まれ、出てきた音に触発されながら私も演奏を楽しみました。
来てくださった方のお一人が素晴らしいレビューを書いてくださったので、シェアさせていただきます。
「ピアノの音の広がりが初めて分かった気がした。
ある音が産まれて、その音と一緒に近くに別の音も産まれて、互いに優しく共鳴して、余韻が残っている中で、また別の音が産まれる。波動がどんどん広がって行く。その音の層の上を、また別の音たちが軽やかに、駆け抜けていく。音の世界はこういう風に作られるものなのだと知った。
愛子さんの歌を聞くのは今日で二回目だけど、この前よりも張りがあるように聞こえた。自分で創り出した音の世界に、声を溶け込ませていた。
この前は言葉を紡いでいると思ったけど、今日は、声のほうが重要な要素な気がした。」
ありがとうございます!
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セットリストです。
1. アトリエにて(ピアノソロ)
2. 人類の泉(ピアノソロ)
3. 曇天(ピアノソロ)
4. ひとつ想い
5. 一月虚空処
6. 雲の上の恋
7. Luiza / A.C.Jobim(ピアノソロ)
8. バラに降る雨 / A.C.Jobim(ピアノソロ)
9. My first song
10. Message
11. あふひの歌 / 岸本まどか&岸本想太
12. 青人草花
13. 情動
14. 幻影(ピアノソロ)
15. Take your time
16. ロンド
encore. ともだち
Special thanks to 多田さん、五島さん、想太くん!



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