12 Aug 2017

ヨーロッパ旅の記録〜プラハ滞在

8月11日
ヨーロッパへ来てから最初に出会った仲間、それも愛すべき仲間たちと別れて、今日からしばらく一人になる。次の滞在先はブリュッセルの予定だったが、滞在させてもらう約束をしている友人が出かけていて戻るまで3日ほどあったので、プラハに行くことにした。チューリッヒから飛行機で移動した。電車の切符や航空券の手配は全てインターネットでできてしまうのですごく楽だ。ヨーロッパ内の主要都市間だったら航空券も安い。
新しい街に着いたときは、まず空港から市街に出るにはどうしたらよいかで緊張する。事前にインターネットで調べたら、プラハは空港から市街に出る直通の電車などがないということだ。バス、地下鉄を乗り継がねばならない。おまけに公共の案内板は全てチェコ語。民主化してから久しいし、観光客も増えただろうに、このわかりにくさは何だろうか。単語の一つも理解できないというのはこんなに不安なものか。しかし人に聞けば英語は通じるので、難なく市街に出ることができた。
プラハはさすがに建物がきれいで街並みも雰囲気がある。しかし私の重たいスーツケースを石畳の上で必死に転がさなければいけないのは、雰囲気台無しだった。
ホテルは中心地にあるがリーズナブルで感じもよく、まずまずだった。インターネット様様だ。荷物を置き早速街を散策。有名なブルタバ川、カレル橋へ行って驚いた。満員電車のような人、人、人。夏の一番いい時期に来てしまったらしい。景色は素晴らしいが人ごみは苦手なのだった。
チェコはビールが美味しくて水より安いと聞いていた。市街地にはたくさんのパブやレストランがひしめいているが、一人ではなかなか入りづらく、人の少ない裏通りの古そうなレストランに入った。こういった店の方が伝統的な料理が食べられると思ったからだ。チェコワインと肉料理をいただいた。家庭的な良いレストランだった。
旅では、一人の食事はさみしい。周りは家族づれやカップル、友達同士の旅行者がほとんどだからなおさらだ。ホテルに戻って早めに休む。

8月12日
せっかくプラハに来たので、ピアノメーカーPETROFのショールームへ行ってみることにした。日本ではピアノプレップさんでいつも状態の良いPETROFを弾かせてもらっていたから、すっかりPETROF社のピアノのファンになっていた。プラハ市内のPETROF社は、これまた日本で言ったら街の〇〇楽器店みたいな、本当に小さなショールームだった。グランドとアップライトが数台あり、全て弾かせてもらった。お店の人に、「フルコンが弾きたいんだけど」と言ったら、本社工場に行けば弾けるよと、本社の人に繋いでくれた。人も対応も良い。PETROFはチェコを代表するピアノメーカーで、職人が手作業で一台一台作っている。国内にあるピアノはほぼPETROFなのではないかと思う。チェコといえばスメタナ、ドヴォルザーク(大好き)という大作曲家が生まれた国でもある。雄大なブルタバ川とボヘミアの深い森から生まれた音楽はどことなく懐かしさがある。ウィーンやパリとはまた雰囲気が違うが、ここも音楽の都だ。

PETROFの本社の人とメールでコンタクトを取る。明日は日曜で休みで、月曜なら見学できるとのこと。しかし月曜にはブリュッセルに行くことにしていたので、スケジュール的に厳しく行くことを断念。ピアノ制作現場も見たかったので残念だが、今回見られなかったのは次回があるということだろう。
プラハは建物が美しい。そしてブルタバ川沿いの夜景は本当に見事だ。こんなに美しい夜景を一人で見ていると、余計にさみしさが募る。スイス、イタリアでの仲間との時間を思い出す。人が多いのもなんだか耐えられなくなってしまい、明日発とうと決める。少しセンチメンタルなプラハ滞在だった。

ブルタバ川

美しい夜景

石造りの教会


カレル橋



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