15 Aug 2017

ヨーロッパの旅の記録〜ベルギーの旅2

8月15日
Danielの家には可愛らしいアップライトピアノと電子ピアノがあった。たいてい午前中はピアノを借りて作曲や練習をした。月末にヘルシンキでのコンサートが控えていたのでこの時間はありがたかった。Danielもたいてい同じ時間に音楽制作を行なっていた。隣の部屋から漏れ聞こえてくる音で彼の制作の進行状況もわかって面白かった。彼はいつも小さな手帳のようなノートを持ち歩いていて、街を歩いている最中にも歌詞を思いつくとそれに記していた。彼の音楽の要は歌詞にある。少し高度な英語なので私は全てを理解できないが、とてもウィットに富んだユニークな、知的な音楽だ。
ランチはDanielが作ってくれた。美味しかったのは彼の作るサラダ。葉野菜にナッツやビーツやチーズなど複数の具材を合わせてドレッシングで和えるだけなのだが、これがとても美味しくて日本に帰ってきてからもっぱらこのスタイルを真似ている。それからカレーもよく作ってくれて、グリーンピースたっぷりのカレーは美味しかった。彼が重宝していたのは日本の固形カレールーだった。あれが美味しいのには「だし」が入っているからだと彼はよく知っていた。
この日の午後はDanielが市街に連れて行ってくれ、有名なGrand Placeなど中心街を案内してくれた。このあたりは観光地なので人が多く、Danielはもうしばらくは来ないだろうと言っていた。
ブリュッセルに唯一ある文化複合施設でBozarというところがある。一つの建物の中にライブスペース、映画館、美術館、書店が入っている。映画は本物のFilmが観られる。Danielとは別れ、夜は一人で映画を観ることにした。この日上映されていたのは「American Graffiti(1973年アメリカ)」だった。ベルギーには公用語が三つあり、オランダ語、フランス語、ドイツ語だが、オランダ語とフランス語を第一か第二言語として話す人が大多数を占めている。移民も多いからそれ以外の自国の言葉を話す人の割合がどれくらいかわからないが、たいていの人はオランダ語とフランス語のどちらかは話していると思う。もちろん英語はほどんどの人が話せる(話さない人は多いかもしれない)。公共の標識などは必ずオランダ語とフランス語の二つが表記される。映画の字幕も然り。アメリカ英語の映画をオランダ語とフランス語の字幕で観るというのはある意味ブリュッセルの楽しみ方の一つかもしれない(内容が理解できるかどうかは別として)。
昨今、テロの標的にされたり、あらゆる民族、宗教が混在していて物騒な事件も多いが、直感的に私はこの国が、またブリュッセルが好きだと感じた。


Grand Place

Danielが作ってくれたサラダ

鮮やかなショーウィンドウ

Bozar

Bozarの映写機

鮮やかなショーウィンドウ

ブリュッセルの夕景










No comments:

Post a Comment