24 Jul 2017

Zürich到着、Cabbioloでのワークショップ

7月24日
朝、Zürichに到着。曇り空、肌寒い。
今日から約2ヶ月ヨーロッパに滞在する。とりあえず二週間分の予定は決めてきたが、それ以降は何も決まっていない。全く未知である。
長旅で疲れたのでホテルで休んでから、夜、Nik Bärtschのライブを聴きに行く。スイスに来た目的は彼のワークショップを受けるためだ。
Nikは毎週月曜日にZürichのライブハウスExilで定例ライブを行なっている。この日はトリオでの演奏だった。ジェットラグで頭が朦朧としていたが、ライブは素晴らしかった。
たった一人でヨーロッパに来て心細いところへ、ライブで隣に座ったドイツ人のおじさんと仲良くなり、ホテルまで送ってもらった。日本では絶対にしないけれど、ここは旅先。この先の様々な出会いが楽しみになった。
明日からワークショップが始まる。

7月25日
Zürichから電車でBellinzonaへ向かう。列車の旅で有名なスイス、車窓からの景色が美しい。Bellinzonaはスイスの東南にあり、すぐそこはもうイタリアだ。この地域ではイタリア語を話す人が多い。
Bellinzonaからバスで30分ほどのCabbioloという村にある宿泊施設で一週間のワークショップが行われる。
午後から夕方にかけてワークショップ参加者が徐々に集まってくる。参加者はスイス、フランス、ベルギー、アメリカ、そして日本から計13名。日本人は一人だった。部屋は相部屋を希望したので、ドイツ人でスイスに住んでいる同年代の女性とシェアすることになった。
ワークショップには何度も参加していて顔なじみの人と、初めての人がいるようだった。もちろん私は初めてだし、言葉にも不安があったので初日はとても緊張した。夕食をみんなで取り、Nikからワークショップについての説明を受けこの日は終わった。

7月26日〜29日
ワークショップの内容は、メディテーション、合気道、体を使ったエクササイズ、リズムトレーニングと毎日同じ時間割で行われた。これらは全てNik Bärtschの音楽に見て取れる哲学、思想に沿ったもので、一貫して関連性があってとても面白いものだった。
音楽のアンサンブルはスポーツと同じで、いわばチームプレイ。コミュニケーションが最も大切である。そのことを、Nikは身体を使ったエクササイズで示してくれた。呼吸をすること、自分の体幹を意識すること、相手から受け取る、また相手へ投げるときの反射神経、それらをあくまで自然な流れの中で行うこと。うまくいってもいかなくても、それを受容すること、全てが演奏に通じることだった。気持ちのいい気候の中で、毎朝このトレーニングが行われた。
事前にNikから課題曲が出されていたので、それぞれ自分の楽器でそれらの曲を練習した。Nikの複雑な曲は一人で練習しているときにはよく理解していなかったが、Nikはとても明晰にリズムレッスンをしてくれたので、最終的には音がよく聞こえるようになった。とにかく、この一週間は心と身体をオープンにして、聴いたり感じたりすることに集中した。

7月30日
最終日、一週間の練習の成果を発表するコンサートが行われた。お客さんは施設の他の宿泊者やオーナー家族。とても小さな手作りコンサートだが、細部に渡って綿密にプロデュースするNikの姿勢には感動した。全員で演奏する曲と、有志によるソロ演奏やグループ演奏で構成された。私は4人のグループでNikのModul 55を演奏した。日本にいるときには想像できなかった、素晴らしい仲間との出会い。ワークショップ参加メンバーはもちろん皆Nikの大ファンなので、Nikの曲を夜な夜な練習する時間が本当に楽しかった。
景色、気候、食事、トレーニング、仲間との時間、Nikの素晴らしい人柄、全てが美しい時間だった。ヨーロッパに来れたことをまず感謝した。











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